辨 |
カニクサ科 Lygodiaceae(海金沙 hăijīnshā 科)には、次の1属がある。
カニクサ属 Lygodium(海金沙屬)
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カニクサ属 Lygodium(海金沙 hăijīnshā 屬)には、熱帯を中心に約25-40種がある。
L. flexuosum(L.pinnatifidum;長葉海金沙・柳葉海金沙・曲軸海金沙・駁筋藤)
全草を薬用
カニクサ L. japonicum(海金沙)
イリオモテシャミセンヅル L. microphyllum(小葉海金沙)全草を薬用
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シダ植物については、しだを見よ。 |
訓 |
『大和本草』に、「海金沙(カニクサ) 京都近邊ニテカニグサ、又カンツルト稱ス、江州ニテタゝキ草ト云、又イトカヅラト云、西國ニテハナカヅラト云」と。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』12(1806)海金沙に、「スナグサ カニグサ大和本草ニ京師ノ名トス。然レトモ今ハコノ名ヲ呼ズ カンヅル同上 カニヅル カナヅル イトカヅラ江州 タゝキグサ同上 ハナカヅラ西国 サミセンカヅラ同上 ツルシノブ江戸 サミセンヅル和州 リンキヤウグサ用薬須知後編 カニコグサ勢州」と。 |
説 |
本州(福島以南)・四国・九州・琉球・臺灣・華東・陝西・兩湖・兩廣・四川・貴州・雲南・ヒマラヤ・熱帯アジア・オセアニアに分布。 |
誌 |
中国では、全草・根茎を薬用にする。『中薬志Ⅲ』pp.632-634 『全国中草葯匯編』上/646 『(修訂) 中葯志』V/850-852 |